●ブログ管理人の私が初見で1話を見た感想です。
●1話を見るにあたって、事前情報はほとんど入れていません。(原作ありの作品にかぎり、事前にその原作を読んでいる場合があります)
●原作や事前情報を知っていれば分かることも、疑問として書いてる場合がありますのでご了承ください。
●内容によっては批判多めになりますが、あくまでも一個人が見た感想であり、私の感想と貴方の感想は違って当然です。
●「作品をこんな感じに見てる人もいるんだ」ぐらいに思ってくださると助かります。
どうも、梅之です。
というわけで、2023年秋アニメ1話マラソン7作品目は、SHYです。
なんやかんやで超常的な能力を持つ少数の人間の活躍により世界から戦争がなくなった後の世界で人命救助のために戦うヒーローの女の子の成長譚! という、シンプルかつ分かりやすいテーマのアニメ。
1話目で終始、「これはSHYっていうヒーローの成長の話だよ」と伝えてきてくれるので、見てるこっちは「あ、これはこういう物語なのか」って分かるし、話の展開的にも結構王道ど真ん中を突っ切っていく感じなので見やすい。
主人公のSHYもかわいいし。
人命救助をするヒーローものってことで、演出も格好いいし。
シンプルで分かりやすいストーリー、かわいい絵柄(そしてそんなに萌え系に走ってないので私としては見てて抵抗感が少ない)、全体的に「あー。これ、いい感じでは?」ってなる要素を凝縮しまくったのが伝わってくる。
なので、まあ、……いいアニメなんですよ。
見やすいアニメだなって思うんだけど。
だからこそ、まさか世界観と私が不協和音を起こすとは思ってなくてですね……??
世界観と不協和音ってなんだよ……、と、私もびっくりです。
いや、物語自体はSHYという女の子のヒーローが成長していく物語で。
SHYが色んな挫折を繰り返しながら立派なヒーローになっていくんだろうけど。
そのSHYがヒーローをやってる世界の“ヒーロー”の定義が、少数精鋭で彼らのおかげで戦争がなくなったっていうのが、めっちゃ引っかかるんですよ。
え、つまりそれって……、特別な力を持った少数が世界を支配してるってことなんでは……??
下手すると、ザ・独裁政治ってやつだ。
ヒーロー達がいい人達だから、戦争が終わったハッピー! ってなってるけど。
これ、もしヒーローの中に「いや、この力で悪いことをすればいいんでは?」って思考の持ち主がいれば、その瞬間にヒーロー同士の殺し合いに発展しなけないし。
SHYの人命救助の話で、「ヒーローは人命救助に責任を持つべき(未成年でもヒーローなら責任を持て)」とかメディアが言い出す世界だから、「ヒーローは人類の敵」とか言い出しかねないし。
メディアとかSNSの反応を見るに、人の意識自体はあんまり変わってない気がするんで、ヒーローっていう一部の人間達が強引に戦争を終わらせた世界って雰囲気がするんですよね……。
正直、このアニメの世界観でヒーロー全員がいい人だったっていうご都合主義(戦争が悪いことっていうのは当たり前だけど、それでも少数の特別な力を持つ人間達の行動で世界規模の物事が決定するという恐怖)は怖いし、その上で幼いヒーローの成長話を描くのは、なんていうか私にはバランスが悪いように感じる。
今度そこらへんの違和感を回収するのか(ヒーロー全員がいい人だった理由がきちんとあるのか)気になるけど、今はこの違和感が私の中で不協和音になってるんで、2話目どうするかな……。
実はこの歪さこそこのアニメの醍醐味! っていうなら、「すげぇ!!」ってなるけど、1話目だとさすがに分からないかなぁ……。どうしよ。