どうも、梅之です。
というわけで、呪術廻戦第42話「理非」についての感想です。
いやぁ……、今回で七海さんが死ぬのは原作見てたから知ってまして。
そろそろ七海さんが死ぬんだよなぁー……、って思いながら見てたんですけど、実際に七海さんが死んでしまう回に差し掛かると、なんというか。
え、あ、あ、ああああああーーーーーーーー!!!(語彙力なし)
知ってると理解してるって、違うんだなぁ。
……死ぬって分かってましたよ!?
というか前回の戦闘で渋谷が大変なことになって、その結果として虎杖がすごく苦しんでて、その先に七海の死があるんだって、原作で知ってましたよ?!
でも、でもさぁ。
こう、実際に映像で見てしまうと、「やべぇ…………。こんなにも残酷だったのか……」って頭を抱えてしまう演出って、すごいな、やっぱ呪術廻戦のスタッフの皆さん。
絵だと自分の想像で補う部分が出てくるけど。
映像だと問答無用で、「こういうことなんだぜ!」と突きつけられる部分がある。
虎杖の身体を乗っ取った宿儺が、渋谷の人達を大量に虐殺して。
そして目が覚めたら、もうとんでもない状態になってて。
それでもどうにか立ち上がろうとするけど、思い出すのがお爺ちゃんの言葉とか、伏黒君の言葉とか。
呪術廻戦の音ってすごく好きなんですが、虎杖くんが色んな人の言葉を思い出すシーンで、絶えず聞こえてくる耳鳴りじみたノイズがもう、どうにか頑張って必死になって動こうとしている虎杖くんの心に生じた亀裂みたいで、しんどい。
一瞬でも立ち止まったら、「あー……、最初の時点で死ぬのが一番いい選択肢だったんでは?」ってなりそうな雰囲気で、どうしようもない泥沼で。
そんな中で死ぬのが、七海ってどうなのよ?!
いや、死ぬって知ってたけど!(二回目)
知ってたけど、「え?!こんなタイミングだったの?!」ってなるじゃん!
アニメで見てようやく、「そっか。七海さんの死って虎杖くんからすると、渋谷の街をめちゃくちゃにした直後なのか。もうヤバいぐらいにすり減ってる状態で七海の死に遭遇したのか、虎杖くん……」って分かって、その時系列に鳥肌が立った。
この上なく、残酷すぎるタイミング…………。
というか、七海さん。
漏瑚に燃やされて、その後あの半死半生の状態でさまよってて最後に真人に出会ったんだとしたら、少なくとも宿儺vs漏瑚戦は知らないし、その後の渋谷蹂躙も知らなかった可能性があるのか……。
そうなってくると「後は頼みます」って言葉は、人を間接的に殺しすぎた虎杖くんの心を掬い上げるためのものだと思ってたけど……、まったく意味合いが違ってたのかも。
本当に単純に「真人を殺してくれ」って意味合いだったのかもしれない。
それでも十分に呪いだと思うけど、なんであのタイミング…………って、やっぱり頭を抱えたくなる。
といいますか。
梅之が本当に個人的に思うのは。
七海さんの死に様までの雰囲気とか演出とか、全部がゆっくりしてて。
改造人間との戦闘とかあったけど、そのゆっくりしてる雰囲気はそのままで(間に海のシーンが入ってたからかな)。
死ぬ直前までそのままで。
その最後の瞬間と、真人と虎杖くんの戦闘がはじまる瞬間にがらっと世界が変わるというか、「あ。なんか雰囲気が変わった」ってなるのが、すごく良かったです。
もうちょい七海さんの死に際というか死に様を引っ張るのかな? とか思ってたんで。
死ぬまでに時間を使って、でも死ぬ瞬間とかは思いのほかあっけなくて、淡々としてて。
七海さんが死んだと理解した瞬間から、こうぶわっと溢れかえるように真人と虎杖くんの戦闘がはじまるの、刹那の切り替えっていうか、七海さん(人間)の死を悼む間なんてこの場にはありはしないんだって突きつけてくる事実が、ゾクッとしてすごい。
渋谷事変って人がいっぱい死ぬし、人の命はあっけないし。
その“あっけなさ”が七海さんの死が42話の序盤にあることで、まざまざと見てる側に感じさせてくるの、エグいな……。(七海さんが死んでエンディングだったら一週間は七海さんの死を引きずると思うけど、序盤でその後真人と虎杖くんがアクロバティックに縦横無尽に戦うから、見てる私は七海さんの死が本当に遠くに投げ飛ばされてしまったかのような感覚になってしまうんだよな……。)
というわけで。
七海さんの死で結構ヤバいんでは? と覚悟していたんですが、思ってたよりも平気だったので、「へ、平気だったわ……」となってました。
でも、ナナミン、死んじゃったんだよな……。
ナナミン……。