どうも、梅之です。
というわけで、2クールにわけての呪術廻戦でしたが……、年の瀬の今日に終了ですね……。
私としては、その間にブログをこっちの“しゃべあに”に変更したりして、色々ありつつ書き続けた感想でしたが、普段1クール12話ぐらいで感想を書いてるんで、「呪術廻戦、完走してやったぜ!」という気持ちもちらほら。
いや、よかった。
壊れていく渋谷のなかを駆けずり回ってるシーズン中もよかったけど、今回の、全くハッピーエンドにならない「結局のところ、渋谷事変は時間の中の一コマであり、どんな結果になろうとも人々の時間は動いていく」感が好き。
東京ほぼ壊滅してるし。
円安はとまらないし。
23区内は呪霊が溢れかえってる……ってことは、運良く生き残っても呪霊に食われたり、食い荒らされた死体を見たり、地獄絵図だろうし。
救援とかも、進んでないだろうし。
東京がそんな有様でも、東京以外に住んでる人達の他人事感は当たり前で、すごくのどかで。
でもそののどかさと同じ時間帯で、東京での悪夢(呪霊が人を襲い、子どもが手掴みでコンビニの弁当を無銭飲食する)は続いてて、でもその子は他人にお茶をあげようとするぐらいには優しい子で。
でも優しいからこそ、命を落とすこともあるっていうのが、いいよね。(作中では乙骨君が助けてくれたけど)
ああー、このじわじわとくる無力感、いいですよね!
最初、国が右往左往してる様を見て、「あ。なんかシンゴジみたい」って思ったけど、冷静に考えるとシンゴジより質がわるいんだよな……、呪霊。
なにせ、見えないから。
ゴジラは見えるから、まだ「目に見える脅威」で理解できる。
理解できる分、無理強いもできるし、対処もしやすい(その対処がゴジラに通じるかはさておき)
でも呪霊みたいな「見える人と見えない人がいる脅威」って、見えないと対処できないし(それこそ危険地帯に足を踏み入れてるにも関わらず無防備でいて、呪霊に食われたテレビクルー達みたいな)、見えていても力がないと対処できないし、ましてた見えない人からすれば見えてるってだけで異端者扱いだし。
むしろ見えない人間と見える人間の間で軋轢を生んで、それが新たな呪霊を生む可能性さえある。
この無力感とか、徒労感とか、「あー…………、これ、もうあかんわ」ってなる感じが好き。
日常がガラガラと壊れていく感じがいい。
私のような一般民が自覚する頃には、もう渋谷事変前の馬鹿騒ぎできる日常はとっくの昔に崩壊していて、それを必死に維持しようとしていた人達(呪術師とか政府の役人とか)も疲弊していて、ある日ふと「あ。もう、あの日常は帰ってこないんだ」って思い知らされそうな雰囲気がいい。
この壊れていく感じ、いいよね……。
今まで感じてなかったけど、渋谷事変で本当にがらっと世界が反転してしまったんだな……。呪術廻戦。
たぶん呪術廻戦の世界は、マジで渋谷事変を皮切りにぐるりと世界のあり方が変わるんだろうなぁ。
そしてこの雰囲気のまま、死滅回遊するんだ……。最高かな。
ワクワクしてます。
というわけで、やっぱり面白かった呪術廻戦です!
いや、面白いの知ってたけど。
でも今回の渋谷事変で、あらためて「あー、呪術廻戦のアニメってかなり面白いよな」ってなってました。
なんというか、もう、作り込みがね!
呪術廻戦の原作って面白いんだけど、「ちょっと難しい用語飛び交ってるし……、内容分からん、どういうこっちゃい?」ってなる場面があったりするんですけど、アニメ化するにあたってその「わからん部分」の補完が好き。
漠然と「そっか。まあ、兄弟なのか……?」って思ってたけど。
アニメ版だと脹相の浪川さんボイスや説明がするりと脳内に入ってくるんで、「あ。なるほど、同じ魂を親に持つから兄弟なのか。なるほどなるほど。脹相が虎杖くんを殺し損ねた理由も分かった!」ってなってました。
ぶっちゃけ私の理解力が低い岳の可能性もあるんですが、理解力の低い私が見ても分かるレベルで丁寧に演出してくれてるアニメ版グッジョブです。ありがとうございます。
で、同じ感じで分かった死滅回遊。
というか、実はこのあたりで私が「呪術廻戦……、ついていけないんだが……?」となってるんで、ここからは原作知らないんですよ。なので、次のシーズンからは原作知識なしでの視聴になるんで、どんな風になってくのがめっちゃワクワクしてます。
いやぁー! 楽しみだなぁー!!
それではたぶん、次のシーズンでお会いできたらうれしいです。
お付き合いありがとうございました。
梅之でした。