というわけで、僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト見てきました。
んー……、ヒロアカだし面白いんだけど、「二度目はいいかな……」という映画。
いや、面白かったんですよ。
やっぱ劇場版だけあって、バトルシーンのかっこよさはお約束だし。
映像はハイクオリティだし。
面白い。面白かった。面白かったんだけど。
こう改めて振り返ってみると、「うん。面白かった。面白かったんだけど……??」となる感じ。
なんでなんだろ。
前回までのヒロアカ映画がよすぎたから?
私が一番好きなヒロアカ映画は、2作品目の僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジングなんだけど、無意識に比べてた?
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジングって、1年A組がみんな協力して戦うから、誰にも見せ場があってめっちゃ面白い映画なんだけど、確かにそれと比べると今回の映画は、活躍するキャラを選んだ感はある。
でも僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジングはもう最高傑作だから、あの作品を超えるのは難しいだろうし、全員参加のバトルを描くのも大変だろうしなぁ……。見たかったけど……。(でもライジング以外のヒロアカ映画も活躍するキャラを選んでる傾向はあったので、今回の映画に限った話でもないんだよなぁ)
今回の僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクストのゲストキャラであるジュリオとアンナの個性が判明した時点で、なんとなくラストが読めて、予想通りの展開になったから「あー……、小さくまとまってるなぁ」って感じがしたとか??
正直言うと、今回の話のキーパーソンでありヒロインといっても過言ではないアンナの役の人の演技が下手で(いわゆる声の仕事をやっていない人特有の雰囲気がある)、いい感じのシーンで現実に引き戻されたところもある。
ヒロインが洗脳されてるシーンも多いから、ゲスト声優の抑揚のない声でも合ってるシーンはあるけど、でもその分洗脳がとけた瞬間のアンナの心情や作画の雰囲気と声のトーンがあってなくて、ちぐはぐでいまいち感情移入できなかったんだよな……。ジュリオがアンナを殺そうとするシーンとか。
どうして演技のうまい人を連れてこれなかったのかな……。(せめて本業で声の仕事をやってる人とか。やってなくても、演技がうまい人とか)
個人的にうまく感情移入できないのは、しんどい。
現実に引き戻されるたびに作品に没入するまでのタイムラグが発生するので、しらけた気持ちになる。
この映画、デク達の物語というよりは、ヒロアカの物語の裏でずっと続いていたジュリオとアンナの物語のラストにデク達が関わったという感じ(ジュリオとアンナの物語だと考えると、ふたりが出会って交流して、引き裂かれて、再会して……という流れが王道の恋愛ものなんですよね)だから、アンナの役どころがめっちゃ大事なんだろうけど、そのアンナが感情移入を妨害してくるの……ちょっとアカンやろ……。
感想を書いてても思うけど、やっぱり、「面白かったけど、二回目を見に行きたいかと言われるとそうでもない作品」っていう気持ちになるかな。
ヒロアカの最終回に合わせて、この映画をやった理由はなんとなく分かる。
ヒロアカの本編はデク達の物語だけど、ヒロアカ世界にはアンナのように個性で苦しんでいる人がたくさんいて、ジュリオのように個性で誰かを救おうとする(救える)人がいて、ダークマイトのように個性を悪用する人もいて、悲劇もたくさん起こっている。
もしジュリオとアンナの物語にデク達が関わらなければ、アンナはダークマイトによって使い潰されていたかも知れないし、ジュリオは死んでいたかもしれないし。運良くアンナを殺せたとしてもジュリオには“助けると決めた人を自分の手で殺してしまった(アンナ自身がそれを望んでいたとしても)”っていう重荷が残る。
デク達(ヒーロー)とジュリオが出会うことでアンタを助けられた。どちらが欠けても駄目だった。
ヒロアカ世界はヒーローが戦ってくれてハッピーエンドではなく、誰かを助けたい誰かの気持ちがあるからハッピーエンドになれる世界なんだっていう話。
で。
そういう話を最終回に合わせて放映するのっていいなぁーと思うんですが、心にそこまで響かなかったのはなんでなんだ……。
まあ、一回見ただけだからなぁ……。
一回目はうまく見れなかったけど、二回目なら展開も分かってるし楽しめるか? でもなぁ……。お金を払って二回目を見たいかと考えると迷うな……。