どうも、梅之です。
というわけで、HIGH CARD第17話LOOK AT MEの感想です。
先週、「きっと次はフィンの兄貴の話だぜ!」ってワクテカしてたわけですが。
そんなことはなかった! レオの話だった!!!
いや、レオの存在を忘れていたわけではないんですが。
アニメがはじまってレオが出てきたときの、この、「あー……、今週はレオか……」って気持ちは申し訳ない。でもそろそろ兄貴だと思ってたんです、ごめんなさい。
しかしよくよく考えれば、親父(セオドール)が行方不明なわけで、レオの話が出てくるのはある意味必然ですよね……。
そして、ヴィジャイとの関係も回収しないといけないし。
思えばこのふたりの関係性ってよく分からないんですよね。
話の雰囲気的に古くからの知り合いっぽい印象はあるんだけど、具体的にどういう関係なのかは分かってないし。もしかすると別のメディアミックスで明かされてるかもしれないけど、基本アニメで明かされてない情報はないも同然と思って見てるんで、最後まで分からずじまいなのかな。
というわけで。
個人的に色々と肩透かしを食らった気がする17話でしたが、「そっか、レオって学生なんだ……」が一番の衝撃だったかも知れない。
たぶんどこかで言及されてたと思うけど、私がすっかり忘れてた。
レオ……、学生だったんですね……。
で、今回、なんか今まで深く考えてこなかったレオのことを色々と考えさせられる回だった。
ハイカードってフィンとクリスを中心に回っているところがあって。
1部は間違いなく、血のつながりのない家族(孤児院の仲間)を持つフィンと、血の繋がった妹を持つクリスの話で。妹を救いたいクリスに対して、クリス自身を助けたいフィンの構図だったんですよ。
で、2部では妹を救ったことにより自分が死にそうになっているクリスと、それに向き合うフィンになってる。
なので、私の中ではレオってあんまり語られる事がないキャラだなって思ってました。
というか、感想を書くにあたってあまり注目してこなかったキャラクターってことかな。
家族という枠組みの外側にいる存在というか。
思えば明確に父親が登場しているキャラなのに、「家族の形」として描かれてる感じがないんですよね、ピノクル親子。
で、今回の17話なわけですが。
ハイカードは家族をテーマにした話だと思ってるんですが、レオにとっては家族との関わり=カードだったのかなと思った次第。
レオが周囲の人間をどんな風に感じているかが伝わってくる回だったけど、一番強く感じたのが、「レオってお父さん(セオドール)と関わる方法としてカードを集めてないか……?」だったりする。
セオドールさんは、あくまでピノクルの使命としてカードを集めてるけど。
レオは“自分に意識を向けない父親がカードの話をした時だけ振り向いてくれたから、カードがあれば父親が自分を意識してくれる”と思ってるんじゃなかろうか。
17話のサブタイである「LOOK AT ME」も直訳すると「私を見て」になるので、まんまレオとセオドールの関係性なんですよね。
なんつうか……、歪な親子関係だな……。
でもそうなってくると、レオがオーウェンにめっちゃ敵意を向けてたのも納得なんですよ。
だって、せっかくカードを集めて父親と話せる機会を作ったのに、それを全部オーウェンが邪魔するわけだし。レオからすればふざけんな案件ですよね、これ。
2部になってからますます分からなくなってくるセオドールさんが、今回のレオの話でますます「この親父、何を考えているのか全く分からない……!」ってなってるのがどうにも。
この人、まじで親の情とかないかも知れない。
というか、最後で“セオドールがここまで感情を無にしてカードを集めたかった理由”が書かれないと、本気でただ息子を道具のように思ってる最悪な親父になるけど、大丈夫かハイカード。
ハイカードは家族の話だと思ってる(大事な事なので二度言います)ので、セオドールとレオの関係も回収してくれるんじゃないかなと期待してるんですが、どうなんだろ……。クソ親父のままレオだけが成長して親離れしていくっていうのも、アリと言えばアリか。
というわけで、至極勝手な言い分ながら「兄貴回じゃなかったのね?!」な回でした。
18話も楽しみにしています!
梅之でした。