どうも、梅之です。
というわけで、HIGH CARD第22話WINNER OR LOSERの感想です。
……、いや、なんか、言葉がないわ……。
見終わったあとの情緒がぐちゃぐちゃで、「あ。これ……、何を書けばいいんだろう」ってなってたんですが、とりあえず思うところはひとつ。
セオドールはもっと感情というか、気持ちの言語化をできるようになってたほうがいい。
もっと、親友とかさ、友情とかさ。
バンがセオドールに友情を感じていて、セオドールも同じように思っていて。
お互いに大事な存在だって理解してたのに、言葉が足りないからどんどん泥沼に陥っていく……、で、最終的にふたりの辿った末路が22話だとしたら、悲しい……。
もうバンがセオドールを見捨てなかった理由がね、しんどいんだよ。
そしてそれを一笑して切り捨てられなかった時点で、バンもバンでセオドールの親友なんだよ。
相互不理解ですらない、互いに互いの心に気づいてなかっただけ。
でも“気づいていなかった”としても、セオドールはバンを助けるし、バンもセオドールを助けたっていうのがね、「お前ら。もっとしっかり話し合ってくれ。頼むから」ってなる。
そして二人が腹の底を見せ合う回が、結局今回しかないっていうのが切ねぇ……。
もっとしっかり話し合えてれば、わかり合えたかもしれないけど。
でもそうなるのは、ふたりともあまりに互いの組織の上に行きすぎてて、互いに会うタイミングなんてなさすぎて。その結果すれ違ってすれ違いまくって、こうして結末を迎えたのが辛い。
でもまあ、セオドールとバンだったらこうなるよね……、とぼんやり思ってしまう部分もある。
エクスプレインドを使ったら使用者が死ぬんだから、セオドールがバンを止めた理由って「バンに死んでほしくない」だし。
バンが親父さんを命がけで助けたいと思ったみたいに、セオドールもバンが死ぬのを見過ごせないって言えば、まだ救いはあったかもしれないのに、それをうまく伝えられないのが、もう。
いや伝えられないからセオドールなんだろうけど、そのセオドールがすべてを見通す千里眼のプレイヤーっていうのがめっちゃ皮肉やん……。
あとまあ、国がやべぇ。
国としては、国家侵略も簡単にできるカードを警戒するのは分かるんだけど、だからってカードの事件で死んだ政治家のすべてを奪う(財産も功績もなにもかも)って、明らかにやり過ぎだし、そりゃあクロンダイクがめっちゃキレるのも分かるわ……、って気持ちです。
親父さんの死後のバンを見ると、それまでの整った身なりとは一変してるし。
政治家として父親の跡を継ごうと思っていたならその未来を絶たれ、財産も奪われたから住む場所もなく……ってなるわけで、今までマフィアとしての場荒らし的な側面ばかり見せてきたバンが、かなり「そりゃあ国に復讐するよね」ってなるの、シンプルにすとんっと来た。
といいつつまあ。
だからといって、無関係の子ども(ティルト)を巻き込んでいいわけはないんですけどね!
納得できる行動理由の中でワンポイントだけ、「でもまあ、ティルトを利用したのは駄目だろ」ってなるの、なかなか面白い。そしてその理由があるからこそ、結局バンのやっていたことは全部正しいとは言い切れないとなるのもいい。
ずっと書いてきた「ティルトってフィンの兄貴だろ」がマジっぽいので、テンション上がりそうなんですが、それ以上にバンとセオドールの「お前ら、もっとコミュニケーションとれよ。お前ら、なんやかんだで親友同士だったんだから!」に気圧されて、素直に喜べない不思議。
思えば、セオドールが人の心に不理解(言葉が足りなくて誤解を生む)なタイプなのに、すべてを見通す千里眼のプレイヤーなら。
オールドマン兄弟は、兄はサンガルガノの持ち主で、弟はサンガルガノを止めたカードの後継者だから、カードが導く皮肉だよな……。
それで言うとクリス達親子は、不死身のカードを使えるにも関わらず、身内に不治の病の患者がいる身の上なわけで、これはこれでってなる。
というわけで、来週も楽しみにしています。
梅之でした。