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アニメ

HIGH CARD第23話SWEET HOME|お兄ちゃん、ヤンデレか?【感想】

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どうも、梅之です。

というわけで、HIGH CARD第23話SWEET HOMEの感想です。

……、はい。
ティルトがフィンのお兄ちゃんだろうなぁーとはずっと思ってたし、第二部からちょくちょくそれを裏付ける演出もあったので、「まあ、兄貴だろうな」とは思ってたんですが。

……、お兄ちゃん、ヤンデレか……??

い、いや。
元々年の離れた兄弟っぽいし、ティルトはめっちゃフィンのことかわいがってたみたいだし。
その大事な弟から両親を(何故かティルトには厳しめな親だったけど)奪ってしまったわけだから、負い目もあるだろうし。
自分が他のカードを吸収するサンガルガノのプレイヤーである以上、同じくプレイヤーである弟の側にはいられないし。
弟を迎えにいくのはサンガルガノの呪いを解く必要があって、それまで遠くからずっと見守っていた……というのは、まあ、分かるんだけど。

お兄ちゃん、ヤンデレか?(大事な事なので二度言った)

今回、「うぉぉぉぉ……」って思ったのが、何度も繰り返される「お兄ちゃん」って言葉なんですよ。

小さい頃のフィンはずっとティルトのことを「お兄ちゃん」って呼んでて。
ティルトも自分を“フィンのお兄ちゃん”だと思ってて。
ふたりの関係性を現すときに、「兄」ではなく「お兄ちゃん」って表現されてるのが、「あー……、ティルトの中での時間って両親が死んだ時点で止まってて、ずっとフィンを見守ってたといってたけど、たぶん今のフィンは見えてないな。こいつ」って感じに落ち着くのがいい。

「お兄ちゃん」呼びから感じる、お互いの心の距離よ。
なに、この「お兄ちゃん」って言葉から感じる狂気……??

ティルトのこれまでの人生を考えれば、当たり前といえば当たり前なんだけど。

両親を失って(自分が殺したと思い込まされてて)、弟の側にいられなくて(会いに行くことができても素性を明かす事ができなくて)、サンガルガノは絶えず自分の肉体を乗っ取ろうとしてて。
弟に会いに行くこと、そして弟と一緒に幸せに暮らす事がティルトにとっての望みで生きる理由で、まあ、フィン(弟)に執着しても仕方ない。

その結果、幼い頃のフィンが自分を呼んでいた時の「お兄ちゃん」が、自分の存在価値みたいに鳴るのも仕方ない。

でもフィンの方は記憶を失ってて、実の兄貴は死んでると思ってて。
何もかも失った状態で孤児院のみんなとの絆を育み、ピノクルの仲間達との絆を育み……、ぶっちゃけ、血の繋がった兄貴がいきなり入り込める余地もないほどの、自分にとっての「家族」を作り上げていて。

互いにとっての「家族」が、致命的にずれてる。
そしてそれを埋めるには、ティルトはそもそも今のフィンを見てないし、フィンはティルトが自分の実の兄だと知らない。

両親を失った時点で停滞してるティルトにとっては、家族はあの日生き残った弟(フィン)だけだし。
あの日を乗り越えたフィンにとっては、家族はあの日に生き別れたティルト以外にもたくさんいるんだよな……。

でもティルト、それを絶対に認めないだろ……。あんた……。

絶対に認めない、むしろたたき壊していく(その結果フィンの「家族」を殺しても、本当の家族は血の繋がった自分だからと言う狂気じみた発想)精神でクリスを殺したもんな……。
いや、あそこ、バーストがクリスを助けて死亡して、その結果バーストの「ティルトを助けて」っていう頼みをフィンとクリスが受け継ぐ流れなんだけど、それにしたってフィンに執着するティルトがずっと「お兄ちゃん」って自分のことを呼んでるのが怖いんだよ……。

今回のタイトルのSWEET HOMEって、どう考えてもティルトの感情だろうし。

ティルトがぶっ壊れてる理由がサンガルガノのせいだったらいいんだけど、なんとなくサンガルガノの呪いを解こうとする重責+今まで両親を殺したと思い込んでいた事による弟への罪悪感(弟は絶対に自分が守らないといけないという決意)で、精神的に追い詰められてあかんほうに振り切れてるんだよなぁー……。

そして今までなんやかんやで「どうしてここまでフィンによくするんだ? この人」扱いされてたアップルさんがティルトの変装だって判明したので、ますますやべぇなこの兄貴……となっていく。

というか他者を変身させるためにバーストにエクスハンドさせてたって事だから、これもこれでやばいし。ティルトさん、どんどん問題なくヤバイ人になっていくんですが……??

そりゃあこの人、クリス殺すわ。

納得の安心感。
いや、ティルトが壊れたのはサンガルガノの侵食が進んだせいだと思うけど、どの時点でどのぐらい壊れていたのか想像できない……。
そんなティルトに、次回、どう考えてもクリスと一緒に戦いを挑むんですが……、フィン、大丈夫かな……。

というわけで、ごちそう様でした。
梅之でした。

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