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書籍

【雨穴/変な家2】私好みの伏線しかない本だったんだけど、楽しみ方を模索したい。【感想】

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どうも、梅之です。

というわけで、雨穴著「変な家2」の感想です。

変な家2 ~11の間取り図~

この間のゴジラといい、今回の変な家といい……、「梅之はミーハーになったの?」と言われても反論できないチョイスが続いていますが、雨穴さんは前々から知っていたので一回読んでみたいなぁーと思って読んでみました!

というわけで、感想なのですが。

新感覚!! って言葉がぴったりな本、です。

内容はミステリーなわけですが。
ばっと目の前に放り投げられた様々な情報(台詞劇もあれば、誰かの手記みたいなものもあり、雑誌の特集みたいなものもあり、一貫性のない情報群)をひとつひとつ組み合わせていくことで、「あ。あれって、そういう意味だったんだ?!」となっていく物語。

パッチワークみたいなものなのかもしれない。

一冊の本の中にどんだけ伏線があるんだ?! むしろ伏線しかないんじゃね?! ってレベルでどんどん糸が張り巡らされていって、それをほどいて整理して行く過程が面白いので、伊坂幸太郎さんの伏線だらけの小説が大好物な私の好みでした。

ただ、この本……、というか、このジャンル? なんて呼べばいいのかわからない。

小説形式じゃないので、正直情報を情報として見てない部分があって、あとの謎解きで「あ。ここ、伏線だったんだ?!」ってなった部分がそれなりにあった。

そう考えると推理小説って、なんだかんだで“地の文と台詞で表現することによって、読んでる側に分かりやすく情報を提供している”んだと思う。
変な家みたいにぽんっと間取りや手記を見せられても、どこに注目したらいいのか分からないわけで、「変な家2」って形を整えられていない推理小説の原石(推理小説の中の探偵が実際に目にする事件のヒントたちそのまま)みたいなものなのかもしれない。

最初に書いたとおり、台詞劇もあれば、手記もあり、雑誌の特集もあるわけで。
私が今まで読んできた本って、地の文があってカギ括弧の中に台詞が入ってて……、ようするに一般的に「小説」って呼ばれるものなんですが、この「変な家2」って小説ってカテゴリーには入らないと思う。
だとしたらどのカテゴリーにはいるん? ってなると、分からない。

面白いんだけど、こういう感じの本を楽しみ方をいまいち把握してないので、いつも通りの小説を読む感覚で読み切ったけど、そうするとなんとなく「なんかしっくり来ないな」ってなる。

基本、地の文がないので地の文から想像するものが掴めなくて戸惑ったのかな。

ただ別の用事の片手間にさくさくっと読めたので、同じ系統の本を読んでいくうちに楽しみ方が分かってくるのかもしれない。
色々楽しみ方を模索したいな。

では、ごちそう様でした。

梅之でした。

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